ハーモニカの修理。

  • 2017/03/02(木) 21:06:10

先日、マウスピースを取りつけている途中にネジが途中で折れた(!)という楽器が持ち込まれました。
機種はHOHNERの270DXで、私的には初心者の方が最初に持つにはお勧めするモデルの一つです。
木製ボディなので長く使っているうちにマウスピースを留めるネジ穴がバカになってしまい、マウスピースが浮いてしまう、とのことで穴を樹脂で埋めようかとも思ったのですが、スペアのボディパーツをお持ちだったのでパーツ交換を勧めました。
新しいボディにマウスピースを留めようとドライバーで回しているときにネジが折れ、ボディに残ったままになってしまった、とのことでした。
パーツ交換はコストパフォーマンスがいいし、せっかく育てたプレートも生かせるのでお勧めの方法なのですが、本体とパーツの作られた時期が違うと穴の位置などが微妙に違うことがあります。
今回もプレートの位置を決めたり、バネを留めるための鉄の棒を通す穴が開いていなかったようでした。
さらに、マウスピースのネジ穴も、小さな下穴は開いている状態ですが、いきなりネジで留め付けるより、ピンバイスなどでネジの径より少し小さい程度の下穴を開ける処理をした方がよかったようでした。
ちょうどお正月を挟む時期でレッスンもお休み、電話やメールでレクチャーしてご自身で作業してもらったのですが、やはり少々難しかったようで・・・。
さて。とりあえず、「触らないで次回レッスンの時、持ってきてください。」とお伝えし、持ってきていただきました。
見たところ、あらあ、見事に穴にネジが3分の2くらい入った状態で折れている・・・

ネジザウルスなど、ネジ山をつぶしたり折れたりしても回せるようなプライヤーもあるのですが、いかんせんハーモニカのネジ穴なのでそんなものも使えず・・・
穴を潰して埋め直すつもりで、地道に極細のピンバイスを使ってネジの周りに小さな穴を開け、ネジの周りを小さく彫っていきました。
それからミニチュアを作るときに使う先端の細いプライヤーで彫り出したネジの芯を摘み、空周りしながらもだましだまし回すことができました。


取れた!・・・その瞬間の嬉しかったこと。オウジョウシマッセ、ホンマニ(笑)
これが取れたらもうこっちのもんです。
以前もやったことがあるのですが、UVレジン(UV光線で固まるエポキシ樹脂)をつまようじでネジ穴に流し、UVライトを照射して固めます。

それから先ほど書いたように、ネジの直径より少し小さめのピンバイスで下穴を開けたら、無事にマウスピースが装着できました。

下穴も直径の小さなものから少しずつ慎重に開けます。
バネを留めるパーツを通す穴もインパクトドリルで開けました。
無事修理完了です♪
それにしても、落としてもいないのにネジが折れるっていう故障?は品質的にどうだろう・・・ネジの当たりが悪かったんやろか。
近頃、木製ボディのハーモニカが結構エライ壊れようで持ち込まれます。木が柔らかくなったのは温暖化のせいかしら?

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