HOHNER 『hard bopper』のメンテナンス。

  • 2015/02/12(木) 00:10:34

自身の覚書を兼ねて記事をUPしようと思います。

『ハードバッパーの6番吹きのEの音が出にくいので一度見て欲しい』とのご依頼があり、お預かりしておりました。
木製ボディに釘留めのこの楽器はボディからプレートを外す必要があるので、なかなか吹き音のメンテナンスは面倒です。(クロマティックバーモニカの吹き音はプレートの内側にあるので)お会いする日が近くなったので着手することにしました。

IMG_1119.jpg
開けて見ると楽器から持ち主の癖とか練習の頻度がうかがえます。
初めて楽器を持ったころから使われているので、最初に練習する6度の和音の音、3と6番のチャンバー内にカビが生えておりました。
タングブロック奏法の場合はスケール練習を始める前に必然的に6度の吹き吸いをトレーニングするのですが、この楽器の状態から察するに、一生懸命練習されていたのだなあとよくわかりました。
しかしカビはよろしくありませんので、まずはこちらをお掃除。
IMG_1114.jpg
練習を終えたあとの保管やお手入れの方法ももう一度確認させてもらった方がいいかもしれません。(→後からうかがったところ、『ちゃんと手入れはしていますが、初めのころは唾液が大量にでていたので・・・』とのこと。今は大丈夫とのことでよかったです。)
それからマウスピースを外し、プレート部分はしばらく薄い中性洗剤のぬるま湯でお風呂です
出したら水気を切り、乾燥させます。

それから肝心の6番吹きをチェックしました。↓画像はクリックすると少し大きくなります。
IMG_1116.jpg
予想通り、リードのギャップ(上げみ)がなくなり、フラットになっておりました。
工具で調整。
IMG_1118.jpg

開けたついでに調律を。
IMG_1142.jpg
まずは完全な形でどれくらい狂っているかをチェック。
予想はしていましたが、ほぼ全部手入れが必要でした。大きいところで20セントほどの狂い。
削っては本体に仮留めして、チューナーで確認、という作業の繰り返しなのですが、私は狂いが大きいときはプレートに直接唇を当ててリードを鳴らし、概ねの音を調整します。なんか言い方があるって教えて頂いたのですが、うろ覚え・・『Kiss to reed』だったかな、「ちょっと可愛い言い方だ」と思ったのを覚えています。
あとは削って仮留めして、調整して・・・を繰り返します。この状態で合った!と思っても、ボディに付けたらまた変わるし、カバーを付けたらまた変わるし、でカンと根気が必要です。。。

それから低音部の2番4番吸いの出音が悪いとのこと、正常な状態でもきちんと鳴らすのが難しい音ではありますが、tチェックしたとこと、確かに半音上のプレートと比べて鳴りが悪い。
リードに異常はなさそうだったのでバルブをはがしてみたところ、接着剤の量が多かったのか、スロット(リードが付いてる穴)に干渉していました。そこで、バルブを貼り直し。
マウスピースを付けると若干低音部分が息漏れします。マウスピースを外してボディの水平を見たところ、ほんの少しですが、反りが出ていました。木製ボディは温かみのある音(共鳴部分が何であれで音には関係ないという説もありますが)がとても好きなのですが、痛みやすいというのが残念なところです。
歪みがあまりにもきつい時はパーツ交換(部品が手に入りにくいですが)、そこまで行かないときはマウスピースとの接合部分をサンドペーパーで削る、という処置をしますが、まだそこまでひどくなかったので、マウスピースと組む時の加減でバランスをとりました。
一晩置いてもう一度チェックして、
出来上がり~♪
IMG_0093.jpg

P.S face bookのプロフィール画像を変えたついでにこちらの画像も変えてみました♪

スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する